モノが氾濫して欲しい商品が見つからないと言われている今の世の中では、同じ商品を並べて販売していても埋もれていってしまうので、差別化戦略が必要だと言われています。
それは他との違いを明らかにしてそのお店や会社らしさをアピールすると競争がなくなりオンリーワンの存在になれるからです。
差別化するには商品力や価格や在庫量で勝負することもできますが、大きな資本の企業には到底太刀打ちできません。
それよりもコミュニケーションや接客などの対応面やお店や会社の雰囲気やイメージと言った要素で差別化ができれば小資本でも十分に太刀打ちできます。
その取組みの一つとして注目されているのが、SNSやWebを使ったマーケティングです。
その際にSNSやwebで情報を発信する心得として「トンマナが大切!」と言われています。
トンマナとは「トーン&マナー」の略で、「トーン(Tone)= 調子」「マナー(Manner)= 方法・流儀」を意味し、もともとは広告におけるデザインやコミュニケーションに一貫性を持たせてメッセージを発信することをいいます。
トンマナでは誰に対してメッセージを発信するかのターゲットを決めます。
そしてターゲット層に合うように色調を合わせ、文末表現を統一し、日本語の表記や英数字の表記やフォントやレイアウト全てに一貫性を持たせて決めていきます。
それによってターゲットに伝えたいメッセージやイメージをデザインで伝えることができ、ブランドや、商品の魅力を一貫した表現でユーザーに理解してもらうやすくしていきます。
トンマナという方向性がないと、各自が思い浮かべるイメージがバラバラになり、製品・サービスの統一性が保たれなくなってしまいますので、「誰に何を伝えるか」のコンセプトが重要になってきます。
コンセプトが決まったら、ターゲットにコンセプトがより良く伝わるように、デザインや色、フォントなどのトンマナを作成していき、お客様に伝わるメッセージで他との違いを明らかにしていきます。
このことはコミュニケーションを取る上でも重要な視点になってきます。
コミュニケーションの取り方で伝わり方が変わってしまわないように一貫性を持って誰に何を伝えるかを明確にしたコミュニケーションの方向性を決めていく必要があります。
コミュニケーション(communication)は、「伝達」「通信」「意思疎通」を意味し、「交流を図る」「意思を伝え合う」といった行動を指すことも多く、言葉を使った意思疎通だけでなく、文字や身振り手振りによる意思表示などもコミュニケーションに含まれます。
また人に限らずその場の雰囲気やお店の設えや服装からも意思は伝わっていきますので、全てを含めて意思を伝える一貫性のあるコミュニケーションを取っていく必要があります。
一貫性を持ってコミュニケーションを取っていくには、トンマナの様に対象とするお客様を決めて、そのお客様とどんなコミュニケーションをしているのかをイメージしていくことが大切です。
お客様にも色々な方がおみえになりますが、お客様象をイメージしてコミュニケーションをするとお店や会社の目指している方向性が理解されて他との差別化が図れ、価値観も共有されるのでその価値観に合ったお客様が集まるようになり、コミュニケーションも円滑に行えるようになってきます。
お店や会社のイメージに合った一貫したコミュニケーションで、他との差別化が図れ、売上アップに貢献します。